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乱雑になる書籍を整理する時に書棚のオーダーメイドを考えては?

物事への関心が広がるほど、増えていく書籍。片付けようと思いながら気づけば平積みとなった本の山。

それは知識の山となり、私たちを未知の世界へと渡す道標となります。行き詰ったときに開いた著名人の言葉に鼓舞されたり、文豪が残した文学から歴史に思いを馳せたり、美しい詩集に癒されたりと、本の力は計り知れません。

デジタル化が進み、活字離れと言われる現代でも、書籍という確かな感触と重みから味わう現実感は、不安定な心の文鎮となり、私たちを正しい方へと導くでしょう。

いつの時代にも確かなモノとして在り続けてほしい本。それを守るための確かな保管場所として変幻自在な書棚をオーダーメイドしましょう。

 

整理ができない!

 

書棚の活用

書棚といっても様々なタイプやサイズがあります。収納の役割以外にも、デスクやテレビボードを兼ねることも出来ます。大まかな希望ごとに適する書棚のイメージをまとめてみました。

これらは一例ですが、どんな問題にも対策や案を出してくれるのが、信頼できる家具屋さんのオーダーメイドの良さです。自分に合うオリジナルの書棚が欲しいときはオーダーメイドにしましょう

たくさんのパーツを組み合わせることで空間を自由自在に活用できるのもオーダーメイドの得意技と言えます。

 

探しやすくなったわ!

 

書棚の悩み

書棚を購入後に抱えやすい問題と対策を把握しておきましょう。

・棚板が外せない(固定されている)→取り外し可能な設計にしてもらう

・棚板の耐荷重が心配(補強したい)→棚板の最大耐荷重より補強することは可能

・奥行きが深すぎる(取り出しにくい)→収納ボックスをうまく活用、またはスライド設計にしてもらう

・天板から天井までの空間を活用したい→収納ボックスを活用、または、天井までの設計にしてもらう

 

持っている本から書棚が作れる?

持っている本のサイズに合わせた書棚づくりはオーダーメイドによって可能です。

しかし、オーダーメイドが素晴らしいのはそれだけではありません。

価値観が変われば、大切な本も変わります。思い出の詰まった本、生涯捨てることのないアルバムなど、絶対的な本以外は手放す可能性はあり、すべてを今のサイズに合わせることは得策ではありません。

そういった点を含め、自由自在にサイズが変えられるように計算して作れることは、オーダーメイドの強みです。

家具屋さんとのお付き合いで、いい具合にお直しをしてもらえたり、アイデアをもらえたりと、書棚を通して良い関係を保てるのも、家具屋さんのオーダーメイドを利用する最大のメリットです。

持っている本から書棚を作る場合、残しておく本(留まる本)と処分する可能性がある本類(流れる本)に分けましょう。

残しておく本→辞書や百科事典など(何年かに1度改訂が出るが、大抵の場合は同じサイズ)

(留まる本) 家族のアルバムや思い出として残すと決めているもの

歴史的文豪の本など価値ある文学

 

処分する本→雑誌(時代に沿った情報)

(流れる本) 読まなくなった本(年齢に合わなくなった小説など)

捨てるか捨てないかのグループ分けをして収納すると、重要性を視覚化することができます。これは処分の時期を意識し、選択の時間を短縮できるという整理整頓の基本を克服することにも繋がります。

持っている本のサイズに合わせて書棚を作る場合、まずは持っている本のグループ分けから始め、スペースの配分を決め、仕様やデザインを決めていくと良いでしょう。

 

残すものと捨てるものね!?

 

棚を3cm刻みで移動できる?

流れる本があると同時に入ってくる本もあります。それらは一様に同じサイズではありません。よって、収納のスペースも大なり小なり変化します。

ところが、この棚が固定されているとしたら、並べられる本が限られてきます。無理やり押し込んでも統一感がなく、散らかった印象を与えてしまいます。

本だけではなくただ保管しておきたいだけの物も大きさにとらわれず、棚のサイズを変えられたら、便利で使い勝手が良くなります。

棚を必要に応じて移動させられ、高さを変えられることは長く使い続けるためには大切なポイントです。もっと細かい刻みでもオーダーメイドなら可能です。

 

いい考えだ!

 

ホコリがかからないようにできる?

どれだけ綺麗にしても気づけば溜まっているのがホコリですね。毎日掃除をしても、ホコリを払った瞬間から溜まるのがほこりです。

手の届きにくい天井辺りの収納場所、最下段の重たいものを保管している場所。動かすだけで重労働です。わざわざ椅子を用意して、中の物を取り出して、掃除して、また戻す。毎日のお掃除ではなかなかの負担です。ある程度のホコリは仕方がないとしても、ホコリから守る方法はあります。

・扉をつける

・物自体に布やビニールなど、かぶせ物をして収納する

・収納場所にスペースを持たせて収納し、中で移動させて掃除する

 本を並べているスペースのホコリ対策は難しいですが、こまめにはたきでホコリを落とすことがホコリを溜めないための一番の方法です。

毎日掃除機で吸い込むのは難しくても、ながら掃除のように、ついでにはたきでホコリを払っておく方法が一番有効と言えます。

取り出しやすさを考えると、オープンな棚が良いですが、中身が見えるガラス扉を取り付けるのがお勧めです。もちろんガラスは安全性に考慮して選び、ラッチを付けるなどの対策は忘れないようにしましょう。

 

ホコリ対策はいるよね!

 

スライドさせることはできる?

スライドを活用した書棚には種類があります。ひとつは、奥行きを活用した横置きタイプで、手前と奥の二段階の棚がある書棚です。奥の棚から取り出すときは、手前の棚を左右にスライドさせます。奥側の棚にとっては、引き戸のある書棚というイメージでしょうか。

本のグループ分けをして、留まる本と流れる本に分けると、収納場所も自然と決まってきます。留まる本は、緊急性がなく、日常取り出す機会が少ない本です。

流れる本は、流行性があり、日常取り出す機会が多い本です。留まる本は奥に仕舞い、流れる本は手前に並べるというルールが生まれます。

もうひとつは、奥行きを活用した縦置きタイプです。こちらは取り出すときに、手前へと引っ張るため、スペースを必要としますが、部屋の隅の少しの隙間を有効活用するにはとても便利です。

最後は、収納スペースを増やす目的より、臨時置き場の役割をするスライド式棚板です。目当ての本を取り出しちょっとの間、置いておける場所は両手が空き、安定感が生まれます。こちらには応用があり、幅の広めの棚板をちょうどいい高さで手前にスライドできるように設置すると、パソコンなどが置けるデスクとして活用できます。

スライドという方法は、自由自在に動く、使ったあとは格納できるなど、省スペースで最大の働きをする有効な方法です。様々に応用できるスライドはお勧めしたい設計です。

 

奥行きを活用するのね!

 

書棚を有効活用するために

書棚を最大限に活用させるために、収納方法にもこだわりましょう。

天井いっぱいまで収納場所として活用できるメリットがある突っ張り収納ですが、一般的な日本人の身長が150~180㎝ということ、日本の平均的な天井までの高さが210㎝であることを考えると、普通の人では日常使いの物を収納するには向かない場所です。

こういった場所は、日常生活にあまり必要ではない物を収納すると良いでしょう。何が入っているか忘れないようにするために、内容物を書いたラベルを貼ると探す手間が省けます。

一番下の段は、引き出しタイプの棚にすると重い物を入れても取り出しやすく、片付けやすくお勧めです。設計や予算の関係で出来なければ、収納ラックをうまく活用しましょう。出し入れの作業は思わぬ事故につながる場合もあるので、収納方法は安全を保つことを前提に考えましょう。

 

活用の仕方をよく考えないとね!

 

書棚の安全性

安全性と言えば、耐震対策は気になりますね。

普段はただそこに在るだけでも、災害時には凶器となり得るのが、大きな家具です。書棚が大きければ大きいほど、リスクは高まります。

特に危険性が高いものとして、ガラスの扉がついていることです。飛散防止として、合わせガラスや網入ガラスなどを検討しましょう。耐震ラッチをつけるのも安全対策として有効です。

上段に収納した重いものなども落下すると危険です。上段にはラッチ付き扉の標準装備するように検討したいですね。

 

まとめ

今や書棚もデザインする時代です。並べる書籍やモノによって高さを変えられたり、思い出の家族写真を置くスペースがあったり、パソコンを置いて仕事をしたりと、用途は様々です。

書棚はこういうものであるべき、という決まりはありません。自分が使いやすい、動きやすいのはどういうものか、という視点で決めることが大事です。

スペースが限られている、本が溢れてきた、モノが増えてきた、という悩みができたなら、本の収納だけではない、本棚としての役割だけではない、自由な用途で生活をスムーズにしてくれる書棚のオーダーメイドをぜひ検討してみてください。

 

 

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