キッチンインテリアで決めておくことは何?
キッチンはあなたにとってどのような場所ですか?キッチンにふさわしいインテリアをどのように考えますか?
自分のための食事、家族のための食事を作る、まさに生きるためのパワーの源を作り出す大切な場所、それがキッチンです。
そこにいて楽しいと感じると同時に、家事の効率があがる理想のキッチンは、日々の作業のストレスを軽減してくれます。もしかしたら、居心地が良いからこそ家事を進められるのかもしれませんね。ただ単に食事をつくる場所としてのキッチンと捉えると少しもったいない気がします。
インテリアが人々の生活に及ぼす影響は多岐に渡ります。そして、その効果は作業の効率化だけではなく、人と人との円滑なコミュニケーション、リラックスして心を静めること、人が上手に生きていくために必要な要素がたくさんつまっています。
その中でも、健全な食生活を送るために大切にしたいキッチンという場を、もっともっと良い場所にするために、料理をつくるようにキッチンの素敵なインテリアを考えてみませんか?
楽しいキッチンがいいわね!
理想のキッチンづくりのために最初に確認したいこと
・全体のイメージ(どういった印象にしたいか)
・レイアウト(作業動線の確認)
・ベースになる具体的な色(好きな色や色の特徴を活かして選ぶ)
・付け加えたい機能など(洗浄機や収納)
・インテリアとの相性(カーテンや設備など)
イメージは大切ね!
全体のトーンで何調か決まる?
お部屋の印象を決めるトーン、これはとても大切です。
赤や黄や緑といった色には、彩度と明度という色の度合いを表したものがあります。彩度は鮮やかさを表し、その度合いが高いほど派手な色、低いほど地味な色になります。明度は明るさを表し、白が一番高く、黒が一番低くなる明るさの度合いのことです。
そして、この2つを組み合わせたものをトーン(色調)と言います。
このトーンを意識することで、対象(ここではキッチンのインテリア)の印象を変えることができます。逆に言えば、理想を形にするためには、トーンをしっかりと把握した方が良いということです。
トーンは、彩度と明度の組み合わせと書きましたが、その組み合わせによる印象パターンを見てみましょう。
自分が思う色を誰かに伝えるとき、「明るめの赤」とか「落ち着いた赤」と形容することがあると思います。
この「明るめ」とか「落ち着いた」というのがトーンです。それは色の印象を決めていますね。
このことを知らずに、誰かに赤と伝えても、受け取った側のトーンの赤になってしまうのです。
より正確に伝えるために、色のトーンを知ることはとても大事です。
このトーンがいいわ!
使いやすさにこだわりを
キッチンは主に料理を作る場所です。それにともない食器洗いなどの作業がついてきます。居心地の良いインテリアは必ずしも配色や手触りや広さだけに限りません。
キッチンに用いる道具など使いやすさにこだわったパーツ選びも重要ですし、終わりの見えない作業をいかに効率よく回し、ストレスを軽減するかを考慮し、作業動線を決めることはとても重要です。
何をすればいい?
普段自分がどのような動線上で動いているのかを考え、また現在どのようなことに不便を感じているのかをじっくり考え、まとめておくと良いでしょう。
そして、同じようにキッチンに使われる道具やパーツなどにも目を向け、付け加えたい機能などを考えると良いと思います。
その他、使う道具には自分の好きな色、手触りなどを考えること。さらに、全体のインテリアのポイントとなる色味を用いることでアクセントとなるなど、少し遊び心があっても良いかもしれません。
(例えば、ペールトーンのインテリアに同じ色味の濃い色をアクセントにする。ベージュでコーディネートした部屋に茶色のクッションを置くイメージ)
注意したいこと
作業動線は、短くて単純であればあるほど能率的ですが、あまりにも作業の効率化に特化し過ぎてしまっては、コミュニケーションを取る場所でもあるキッチンにゆとりがなくなり、会話や笑顔が生まれなくなってしまうかもしれません。
付け加えたい機能の優先順位は、それがあるともちろん家事の能率が上がる、というのは大前提なのですが、人間の手でする方が良いと思うもの、それによりコミュニケーションが取れるもの、などは追加を見送っても良いと思います。人の手を介するコトやモノは温かみを生み出します。
ゆとりを持ってイメージしましょう。
忙しい現代社会には、作業の効率化という大きな課題があり、人はそれに向かって走っている気がします。
しかし、終わらない作業にのんびり取り組み、終わらないコトに悲観的にならない気持ちの持ち方も必要だと思います。
いつも何かに向かい急いでいる印象の現代人ですが、余裕を失ってしまうと見えるものも見えなくなってしまいます。自分をワクワクさせてくれるようなインテリアを作っても、目で感じ、心を満たすことができなければ、何のためのインテリアか分からなくなってしまいます。
効率とゆとりのバランスを考えて、キッチンでの作業を楽しくするインテリアが良いですね。
使いやすいわよ!
ポイントになる色を決めておく
色にはそれぞれ特徴があり、それにより様々な効果を私たちに与えます。
自分の好きな色を添えることで気持ちが落ち着く、やる気が出る、など心理的効果や、インテリアなどでは、暖色系や寒色系によって体感温度が異なる、部屋のどの部分(天井・床・壁)にどの色を配置するかによって、広さと狭さをそれぞれ実感する視覚的効果などです。
もちろん、自分の好みの色を選ぶことが、自分のためのインテリアをつくる意味ではとても大切ですが、色による主な色彩効果も知っておくと、自分が求める理想の空間を発見できるかもしれません。
インテリアのカラーコーディネートの基本
まずは、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーを決めること。
・ベースカラー
インテリアのベースとなる色。(天井・床・壁など)飽きがこない色を選ぶと長く活用できるのではないでしょうか。
・メインカラー
カーテン、ソファやチェストなど大きめの家具の色。お気に入りのソファなどは自分の好きな色を選ぶといいですね。キッチンに関しては収納棚など。
・アクセントカラー
クッションなどの小物の色。キッチンに関しては電子レンジや炊飯器など。
出来上がってしまったキッチンは変化させにくいですが、アクセントクロスといって、壁などの一面のみを違うカラーにする方法もあります。これは壁紙を変えるだけなので手軽にできますね。さらに、この方法は選ぶ色により、部屋を広く感じさせることや暖かさ、涼しさを演出する効果もありお勧めです。
ポイントカラーを決めることが大切
清潔感にこだわりを持つ
キッチンと言えば、調理作業をするところ。これがキッチンの最大の目的です。
私たちは食事から栄養を吸収します。その栄養を含む食材の衛生管理を保つためには、清潔にすることが何よりも大事です。
菌を繁殖させないことが一番であり、その使用法に気を付けることはとても大切です。
清潔を感じることはそれだけではありません。もう一歩前の段階で、菌を繁殖させない環境づくり、調理器具などの整理整頓(減らすことも含めて)なども清潔感を保つことに非常に大切です。
調理器具や調味料を最小限にすると、その分のスペースができ、すっきり感が出ます。さらに、モノが少なければ、選択肢が減るので頭の中も心の中もすっきりします。
さらに、お掃除の負担も軽減されます。視覚的にも心理的にも物理的にも心地よい清潔感は特にこだわるってみると、生活の質が向上し、気分よく過ごせるでしょう。
色々な角度から清潔感を保つ方法
では、具体的にどんな方法があるのでしょうか。
・調理器具の正しい使い方
・調理器具や調味料を減らす
・清潔感を意識した色選び
・掃除のしやすさを意識した整理整頓
・全体のバランスを合わせて統一感を出す
キッチンは一番生活感が出やすく、あっという間に散らかってしまう場所ですが、それだけ人の気配を感じる場所でもあります。
人の生活には欠かせないキッチン、長く過ごす場所だからこそ、居心地が良いように、色の特性を活かして好きな色を選び、清潔感を意識して、素敵な空間をつくりたいですね。
まとめ
誰しも必ず1日に1回はキッチンに立つのではないでしょうか?それは、お水を飲みに冷蔵庫を開けるためだけかもしれませんし、家族のご飯をつくるためかもしれません。もしかしたら、夜中にお腹が空いてお菓子を食べに来たのかもしれません。
それぞれの理由でいろいろな人が行き来するキッチンは、時には語らいの場、時には成長を見守る場、時には淡々と食事をする場、とそのシチュエーションは実に様々です。
しかし、そこには、食物が体を作り、食事をする時間は心を育てるという基本的な日々の営みが繰り返されているのです。
生きるために大切なキッチンと言っても過言ではないかもしれません。
キッチン。なんだかかわいい響きがします。理想的なキッチンづくりにこだわることは、少しおおげさかもしれませんが、愛を注ぐことに似ているのではないかと思います。
ぜひ、理想のキッチンのインテリアづくりに愛を注いでくださいね。