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こころ豊かな空間

調和空間つくり物語/施工事例ご紹介

“コト”へとつながる“モノ”

雑貨商 株式会社CORAZON
代表取締役 大村社長様に伺いました。

お施主様は大村社長様。
多忙を極める中、お時間を頂き取材をさせて頂きました。

CORAZON(コラゾン)の会社概要等を教えて頂けますか?
CORAZONとはスペイン語で“こころ”という意味です。
2001年に創業し、雑貨の製造・卸・小売りをしています。
こころ、という意味合いの社名、意味合いも響きもいいですね。
どんな想いでネーミングをされたのですか?
事業を通じて“こころの豊かさ”を広げたいと考えたからです。
戦後経済の急成長、バブル経済と崩壊・・・結局私たちの価値観はモノと金に象徴されてしまい、こころの豊かさを見失ってしまったのではないか?そんな気がします。
学生のころから旅行好きで、よく海外にも行きましたが、そこで出逢う人の笑顔や幸せ感が、お金やモノと必ずしもリンクしていないのですね。
その頃から“こころの豊かさとは何だ?”と、ずっと考えてもいまたし、その想いを果たすために独立すると決めていました。
ですから「こころの豊かさをとは?自分は何者で何をすべきか?」を学ぶ ためにいろいろな職業にもつきました。
はっきりとしたビジョンをお持ちだったのですね?
どのようなお仕事をされたのですか?
まずはとあるメーカーに就職し、モノの作り方、売り方、ブランドの作り方などを学びました。
また違う会社ではマーケティングの勉強もしました。海外生活の経験もしました。
この修行の時代に自分のビジネスの目的と方向性が見えてきたのです。
ずばり、それは何ですか?
日本の物づくりの良さを再発見し、提供していくことです。
目新しいもの、流行るもの、大量生産するモノ、安く買えるモノ・・・
私たちの暮らしにはありとあらゆるモノが溢れています。
でもせっかく買い求めたモノであるはずなのに、幸せを感じない、幸せな気分にならない。
そんなモノと心の間にギャップが生まれてしまいますね。
そんな思いでいる時に、日本の職人がつくったモノと出逢ったのです。
改めて“好きなモノがここにあった!”という価値の再発見です。
このことで事業目的が明確になりました。
CORAZONの誕生ですね。創業時から「のレン」の開業までのことを教えてください。
2001年の創業当時は、デザイナー・職人・作家の作品(商品)を販売するお手伝いするマーケティングをネット販売というカタチで始めました。
しかし当時はネット販売の環境がまだまだ未成熟でうまくいきませんでした。
でも、この時期に出逢ったデザイナーや職人はCORAZONの宝、財産です。
ですから、ネット販売をやめ、デザイナーや職人、作家達の卸売り事業部と位置づけ、デパートやショップに卸し、徐々に軌道に乗ってきました。
そこで京都の「のレン」の出店につながるのですね?
ショップの名前と書き方(のレン)が面白いと思いますが・・・
のれん、そのものに日本のモノづくりを言い表すことはもちろん、のれんは入口であり、出口でもあることから、外国の人も日本の人もみんなが出入り する交流の場、という想いを込めました。
また「の」という文字のイメージが僕には「小宇宙」なんです。
日本は小さな国の単一民族でありながら、コミックやファッションという新しい価値観も創造していますし、また伝統工芸や伝統文化も息づいている。四季や自然の中から洗練された美意識もある。
まさに新旧織混ざった小宇宙、そんなイメージも込めています。
明確なビジョンと強い意志を感じます。
店づくりはそうとうこだわったのではないですか?
デザイナーのKUUさんとの出会いを教えてください。
マーケティングやブランディングの勉強もしていましたから、ショップのデザインや機能にはこだわりました。ネットでまずデザイナーを3社ほど探し出しコンペをしました。
KUUさんはその中で最も創造性を感じましたし、模型を作ってプレゼンしてくれたことも分かりやすくてとても良かったです。
私の想いやコンセプトを理解してくれ、それをまたおもしろがりながらいろいろなアイディアをだしてくれました。価値観も共有でき、初回のプレゼンで決めさせていただきました。
プランニングやヒラタカグさんとの出会いなどをお聞かせください。
KUUの熊沢代表とプランをつめる段階からヒラタカグの伊藤社長は参加してくださいました。
僕も熊沢さんもおもしろいことをしたい。だからデザインが普通でなかったり、施工表現が難しかったりします。“これはさすがに無理か?リスクがあるのでは?”と。しかし伊藤社長は文句を言うどころか、一緒になっておもしろがってくれたのです。
みんなの前向きな想いやプロとしての誇りも感じ、施工の不安もありませんでした。
着工中はいかがでしたか?

月曜日の夜から金曜日の朝まで、その短い期間の突貫工事でした。
もちろんいかにタイトであっても、その期間で完成するスケジュールを組まれていましたが、解体しないと分からないコト、もとの図面と違っている等想定外のこともありました。
しかし、それをも粛々とこなしていかれます。
人の仕事の力に圧倒されました。

完成された時の感想はいかがでしょう?
魔法にかけられたようでした。“こうも変わるのか?!”と。
感慨深い気持ちももちろんありましたが、私やスタッフのモチベーションと緊張感が高まりましたね。
OPENから業績も好調とお聞きしています。
はい、おかげさまで来店数も売上も伸びています。
日本文化には目が肥えていらっしゃる京都のお客様が、“すごい!”と言って評価して頂ける“価値あるモノ”とその価値を活かす空間であるショップの機能があるからでしょうか。
ご協力ありがとうございました。
最後に将来のビジョンをお聞かせください。
「のレン」は私のビジョンの入口。ひとつの表現です。
“こころの豊かさ”をモノやサービス(コト)通じて多くの国内外の人々に伝えること。
このビジョンにさらに進んでいこうと思います。

取材を終えて・・・
取材は大阪本社にて行われましたが、私自身も京都の「のレン」にお邪魔したいと思いました。
写真を見ているだけでもワクワクします。
明確なビジョンと確かなコンセプト。これは事業を進める上でもっとも基本となることだと思いますが、そこにまったくブレがなく、信念として固まっているように感じました。しかし一番感銘したのは、とかく固く真面目に映る事業のお話が、ワクワクするくらい楽しかったこと。
“心が豊か”という「コト」のために、想いと技術のつまった「モノ」がある。
このワクワク感、大村社長様が伝えたいことなのかもしれません。
KUUさんやヒラタカグさんは、その伝えたいワクワク感を空間づくりで叶えたのでしょう。

幸せな空間

健康で美しく、幸せになる空間。

美容室 Pacific Dazzle
代表 花木ご夫妻に伺いました

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